尾崎喜芳のおざおざ日記

役者:尾崎喜芳(さむらい2006)が日々を綴ります。旧名:おざおざ日記です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

雨音の中

弱々しくも、意識を持ったような雨音の中に立っていた。意識がハッキリとするようになってから随分時間が経過しているはずである。やっと男は顔を上げ、自分の置かれた状況を把握するために、目を雨粒の格子に走らせた。足下で軽い揚げ物のような音が続いている。(いつから降っているのだろう…)声に出すともなく呟いた。この場から動かなくてはならない。それだけはすぐ浮かんだ。思うが先かの間に男は行動に移っていた。どれだけの時間、ここに留まっていたのか分からない以上もう近くに来ているかもしれない。小走りに歩きながら、案外この雨は都合がいいのかもしれない。と思った。これなら男の存在を洗い流してくれるかもと考えたからだ。そもそも、何故こんな事になってしまったのか?何十回目かの同じ自問を繰り返した。
続く
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://samurai2006.blog72.fc2.com/tb.php/278-2f4f220d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。