尾崎喜芳のおざおざ日記

役者:尾崎喜芳(さむらい2006)が日々を綴ります。旧名:おざおざ日記です。

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ギフト

稽古も終わり、新宿で西本ちゃんと紹介された役者さん、後から制作の千尋ちゃんが合流しての飲み。まだ役者が揃わない中、役を決めていかなくてはならない。ひとしきり酒を飲み帰宅。作家に電話するも見事に大喧嘩、最悪な空気の中それは起こった。携帯の画面に見たことのない番号が、役者さんかと思い、作家に「後で連絡する。」とムカつきながらキャッチホンする。「もしもし?」と俺。「もしもし、俺、覚えてるか?ぺーちゃんだけど…」一瞬、俺の周りの全てが止まった。いろんな事が一気に目まぐるしく動いた。「なんだよ~覚えてるに決まってんじゃん!…元気か?」それは6年振りに聞く幼なじみの声だった。同じに東京に出て来て、ずっと近くにいて、彼も夢を叶える為に東京に出てきた一人だった。小学生の頃からの付き合いだから…30年近い。しかし彼が東京を離れてからのこの6年、3度ほど電話で話す機会はあったのだが、それは彼からの電話では無く、他人を通しての繋がりだった。その都度、俺は彼に新しい電話番号を聞くのだが教えて貰えず、嫌われて、避けられているのだと感じていた。彼が東京を離れる最後のひと月、俺達は一緒に生活をした。その時間は俺にとってとても大切な思い出だ。19才で東京に出て来てからの事をお互いに思い出しながら話し、お互いに、あの頃はどうだった、こうだった、喧嘩した。酒のんだ、暴れた、はしゃいだ、いろんな思い出話しに時間を忘れてしまうほどだった。東京を離れる日、俺は一緒にトラックに乗って田舎まで一緒に行く事にした。何故か彼を一人で東京から出したくなかった。夢敗れて去る親友を一人にしたくなかったのだ。俺の勝手な思いだった。俺はセンチメンタルになっていた。それが彼には耐えられなかったんだと今なら分かる。あの日以来、彼が俺の電話に出る事はなく。かけてくる事も無くなった。そして6年、今、正に作家と決裂寸前の大喧嘩のど真ん中に電話をしてきた。そして「聞いたよ。座長で芝居やるだろ?見に行くよ。まだやってたんだな…」俺は何故か涙が止まらなく流れて来て、今までの全ての彼に対する思いが涙と一緒に流れだしてしまい、感情のコントロールが出来なくて、ただ泣いてしまった。「東京行ったら泊めてくれよ」この一言におれはこの6年間の罪が救われた気がした。電話を切って作家に電話。「俺、この数年で一番幸福の時だから、罵声を浴びせてもいいよ」「?」作家の顔が目に浮かぶ。俺は今日最高のギフトを貰った
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